目次
はじめに
センチュリオンカードに限らず、よくある話って世の中にはたくさんあります。
特定の話題になると必ずと言っていいほど出てくるトピックス、特定の属性の人々が使う独特なものの言い回し、特定の人達が迎える同じような結末、これらは全て「よくある話」になるかと思います。
さて、このセンチュリオンカードに纏わる話は色々とあると思いますし、このサイトを見てくださるようなセンチュリオンカードを目指していらっしゃる方々の場合は、ネットで情報収集をしたことがあると思いますので、よくある話などもあると思います。
別に反論をここでしたいわけではないのですが、そのようなものを見かけたら私個人的な意見を述べるようにしておきたいと思います。
今日取り上げたいのは、たぶん一番多いような気もしないでもない話。
会費の元が取れないYO!!
これ。これです。そしてなぜかネット上でしか聞いたことがない意見なのです。
つまり、少なくとも私の個人的なつながりのある人々の層には存在しないタイプの方々であろうと思われます。
第一に「会費の元を取ろうと思う」という気持ちと「センチュリオンカードが欲しい」と思う気持ちが共存してしまっている場合、たぶんではありますが、センチュリオンカードはその人には向いていないカードだと思います。
これにはいくつかの理由が考えられますが、色々と記載してみます。
そもそも元はあまりとれない
2015年現在、センチュリオンカードの入会金は50万円。年会費は税抜きで35万円です。
たかだか決済のために使うカードに、入会金50万はいったん除外したとしても年間で35万円のメリットを求めることそのものに無理があります。
いえ、語弊がないように申し上げておきますと、ダイニングアクセスでの一人分の無料とか、例えば高級フィットネスクラブの入会金免除とか、そういうところを積み重ねていけば、無料部分だけでも35万円は余裕で超えます。
つまり、35万円以上のメリットをカードを持つことによって得ていることになります。
は?言ってること矛盾してんじゃん?
と思った、貴方。
正解です。
でももうちょっと待ってください、段階的に説明します。
アップグレード系は各種上級カードの方が強い
航空券やホテルのアップグレードは、そもそもこのカードに第一に求めることではないのかもしれませんが、上級カードに無条件に登録できるので、そちら側を使っていればもちろん、積み上げでかなりの金額を浮かすことが出来ます。
ただし、先ほど申し上げた通り、あくまでも航空券のアップグレードを求めるのであれば、単純に使っている航空会社の上級会員カードの方が威力が高い。
同様に、ホテルのアップグレードもよく使うホテルがあるのであればそちらの系列の上級会員カードを持った方がメリットがあるはずです。
が、いったん、現時点では航空会社ではエミレーツ、ホテル系では SPGとかヒルトンとかそのあたりの系列の上級会員は獲得できますので、これらも会員になることによって得られるメリットにカウントするとします。
なぜ、元が取れないという話になってしまうか
では、なぜ冒頭に書いたような「会費の元が取れない」という話になるのでしょうか。
絶対に正しいとは言いませんが、たぶん理由はこうだろうと個人的には思っています。
センチュリオンカードを取得前の段階で、そのような生活スタイルを持っていない人達にとってはメリットと感じることはないのだろうと思います。
要するに、良いホテルにそれなりの頻度で泊まったり、それなりの頻度で飛行機になったり、一人当たり1万も2万もするようなレストランで頻繁に食事を取ったりしない人達にはメリットにならない。
それはなぜか。要するにこんな感じです。
メリットを感じるケース
センチュリオンカード獲得以前から上記のような生活スタイルで散財する習性楽しむライフスタイルの人達にとっては・・・これまで同様のスタイルで生活をした場合、センチュリオンカードの有無に関わらず使っていた物から、無料分が大きく発生するためこれまでの出費から少なくなる。
メリットを感じないケース
センチュリオンカード獲得以前から費用対効果のようなものを気にして、節約型の意識が高いライフスタイルの人達にとっては・・・センチュリオンカードの特典のようなものを得るために、これまでのライフスタイルでは使わなかったような対象の出費をしないと特典が得られないため、そもそも使わない。
こういう構図がわかりやすい例かと思います。
いや、メリットって言うのはもちろん何かに利用の際に無料になるみたいな部分だけでは、本当はないのですよ?
センチュリオンデスクの利用価値は、上手に利用をすれば会社で雇う秘書の仕事のちょっとした部分はカバーしてもらえます。
英語が堪能かどうかとかは関係なしに海外でちょっとした非日常的なトラブルに巻き込まれた時にも電話一本で献身的に対応してもらえる点とかも、利用をしたことがなければ分からないその価値というものがあると個人的には思っています。
ちなみに、それはプラチナカードや、その他のプレミアムカードでもそこはカバーしてもらえる!とかいろいろと意見がある方もいらっしゃるかも知れませんが、そこをいったん置いておくとして。
また、あまり語られることはありませんが、「センチュリンデスクを通じての利用→利用先での認知」という関係を繰り返した先に発生する本当の意味でのロイヤルカスタマー扱いというものは、特典とは表現することはできないかもしれませんが、経験したことがある人しかわからない価値だと思います。
まとめ
以下の人はセンチュリオンカードを目指さない方が良いと思います。
- 年会費の元が取れるかどうかで迷う人
- 元が取れる使い方を教えてくれとネットで聞いてしまうような人
- 入会金50万円と年会費35万円が「金銭的な大小」で少しでも気になる人
センチュリオンカードの年会費や入会金については、色々とネット上に出回っています。
時々、間違ってる場合や情報が古い場合もありますが、2015年7月現在においては、入会金は50万円、年会費は税抜きで35万円です。
これが正しい情報で、入会をする人達はアメリカンエキスプレスから紙面でも明確に提示されています。
ですので、もしセンチュリオンカードのインビテーションをもらった時点で「年会費の元が取れるかどうかわからないからどうしよう??」とか考えてしまうのであれば、センチュリオンカードのインビテーションは断ってしまった方が良いです。
だって・・・そのタイミングでそう考えている人は、もとよりプラチナカードの年会費も元取ってないって思ってますよね?
しかも元が取れてないって思いつつも、センチュリオンカードのインビテーションをもらうような使い方をしていた挙句に、インビテーションをもらったら急に「元取れんのか???」とか、考えちゃってるわけですよね?
なんだか色々と思考と行動に矛盾が生じてしまっているようにも思うので、やっぱりセンチュリオンのインビテーションは断ってしまった方が良いです。
もっといえば、「元を取れる使い方を教えてくれ」とかネットや掲示板で聞いてしまうような方も、センチュリオンカードのインビテーションは断った方が良いですね。
私を含めてセンチュリオン会員やインビテーションを目指す人達っていい大人ですし、そのいい大人の中でも、それなりの人生経験を積んでいる猛者達だと思うのです。
その猛者が上記のような点を自分で判断できないで入会するようなカードではないですよ、このカードって。
少なくとも35万円という金額が厳しいと少しでも思うのであれば、センチュリオンカードの維持は厳しいと思います。
カードを持つ資格とかそんなものはないと思いますけど、少なくとも私自身は、センチュリオンカードのインビテーションを獲得できるくらいまで頑張れた自分自身のこれまでの人生に誇りを持ちたいと思いますし、これからも同様の誇りをもって生活すると思います。
またどのような入手経緯等はわからないですけど、他のセンチュリオンカードホルダーの方々にも多大なる敬意と尊敬の念を持っていますので、いちいち細かい点でこのカードの品格を貶めるような話は聞いていて気持ちの良いものではありません。
おまけ
上記のまとめで記載した点、実は微妙に表現が難しいこともあります。
表現の違いだけではないと思っているのですが、「元が取れるかどうか」を考えるのと、「自分自身で使いこなせるか」、あるいは「自分自身のライフスタイルに役に立つカードなのか」を考えることは、似て非なるものだと思っています。
言葉使いをどうこう言うつもりはないのですが、後者の意味で「元が取れるかどうか」という表現使う方が仮にいらっしゃるのだとしたら、やっぱりセンチュリオンカードを持っていて欲しくないですね。
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